プライドを持つということ

t02200294_0335044812450577075

こんばんは。

住宅ローン問題支援ネット の高橋愛子です。

 

今日は、任意売却で売れた物件の引越後の室内確認でした。

ずっと住み続けたいと頑張り続けた数ヶ月。

結局、任意売却で手放すことになりましたが、

もう未練は無く、前向きに、買主さんへ引き渡すお姿を見て、

なんだか嬉しくなりました。そして、近くで梅の花が開花していました。

もう春ですね。 お客様のリスタートを応援したいです。

さて、先日、新築投資ワンルームを2件購入、

まだ1年未満なのに既に赤字、この先もマイナスになることが

確実だと気付き、ご相談にみえたお客様がいらっしゃいました。

まだ20代半ばの女性です。

私に相談に来る前にある不動産会社に行ったそうです。

そこで相談した結果、結論が、

大変なものを買ってしまっている。

早期売却して、自己破産するしかない。

それが一番良い方法である。

ということでした。

・・・・

ちがうだろ?

と思わず、言ってしまいました。

お客様もそこまでの事だとは思っておらず、

自己破産しかない

という言葉に絶望したそうです。

私は、そこまでの事をしてしまったのか?と。

ここで違うと思うこと(個人的意見)

1.他に負債はなく、マイナス分も十分に払っていける状況。
 それをわざわざ早期売却(任意売却)、自己破産させるというは、
 外科手術の必要のない患者にメスをいれるようなものである。

2.まだローンを組んで1年未満、大手企業に勤めており、
 収入もある。それを自己破産にもっていったらまず金融機関は
 どうなる?そしてこの理由で裁判所は免責をおろすのか?

3.早期売却、自己破産という選択肢はあるかもしれない。
 この場合、「それしかない。」というのはない。
 選択肢は沢山ある。

ということ。

私は、マイナスの物を買ってしまった事実は変わらないので、

価値が下がる5年、10年をめどにマイナス分を補てんし、

売却する方法がベスト。

それまでは、高い生命保険に入っていると思い、

気持ちを強く持つ。

35年という長い目で考えたら、マイナスであるのだから、

マイナスが少ない、かつリスクの少ない方法で処分する。

それでも今後どうしても支払いが出来なく、大変な状況になるのであれば

任意売却も視野に入れる。というご提案をしました。

 

 

無知な方に、そんな提案しかできない専門家がいることが

とても残念でした。

私も、このお客様と同じ歳くらいの時に連帯保証債務について

弁護士に相談したとき、

「払えないのならば自己破産するしかない」

と言われたことがあります。

その時の絶望感は今でも忘れられません。

自己破産を否定しているわけではありません。

法律で定められた正しい債務の整理の方法だと思います。

ただ、自己破産する必要もない人、

自己破産せずに済む人に対し、

自己の利益の為に勧める専門家がいることに憤りを感じるのです。

不動産業者もそう。

恐怖をあおり、早期売却を勧めることで利益を得るかもしれないが、

安易な任意売却がどれだけ、お客様の人生を狂わせるか。

もう少し考えてほしい。

自己の利益重視型

の専門家にあたったら、無知なお客様は間違った選択をすることもあるのです。

そりゃそうです。

専門家に相談したらそれが絶対なのかと思ってしまうからです。

でも、専門家もボランティアではありません。

利益を得なくてはいけない。

私は、キレイごとを言っているのかもしれない。

でも、これだけは、私の信念であり、プライドです。

自分の利益を重視するのではなく、

依頼者の立場に立って考え、ご提案する。

それが利益につながらなくてもそれはそれで仕方が無い。

自分の利益よりも、お客様の幸せの方が大切だと思うのです。

プライドとは、

自分がつらくなった時、迷った時、行き詰った時、

心の支えになるものである。

私はこのプライドを捨てずに仕事をしていきたいと思います。

人気のWebコンテンツはこちらです

電話で相談するメールで相談する