中小企業金融円滑化法

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こんにちは

シナジー・マネージメント高橋です。

今日は、水曜日で会社は定休日。

ですが、私は、ばっちり仕事中。

来週のセミナー資料を作っていたら、もうこんな時間です。。

さて、今日は早朝より、

UBIの早朝勉強会に参加しました。

今日の勉強会のテーマは、

「中小企業金融円滑化法の
来年3月終了に向けて」

講師は、事業再生会社の

(株)フィナンシャル・インスティチュート

川北英貴社長。

中小企業金融円滑化法の終了は、

任意売却業界では注目の話題!!

この法案で、中小企業のみならず、個人の住宅ローンを

リスケジュールして、維持している方も多いのです。

そもそも中小企業金融円滑化法とは?

平成21年12月に当時の金融相の亀井大臣が施行した↓

借金 返済に困っている中小企業や住宅ローンの借り手からの
返済計画 の変更 申し込みにできる限り適切 に応じるよう、
銀行 に努力 義務 を課した法律。

です。

不景気で倒産や破綻が多くなるのを防ぐためだったのでしょう。

本来は平成23年の3月で終了の予定でしたが、

2回の延長がなされ、来年の平成25年3月では、ほぼ間違いなく

終了すると言われています。

私は、任意売却の仕事をしていて感じるのは、

競売件数が減ったことと、とりあえず、リスケジュールをして

支払えるからまだ大丈夫。という方が増えた。

今までよりも金融機関のリスケジュールに関する窓口が

広がったと思い、良い部分もありますが、

やはり、問題の先延ばしだった。

という思いが強いです。

今日の勉強会でも言っていましたが、

金融円滑化法の前の事業再生の相談では、

リスケジュールをする前だったので、

まずリスケジュールを実行し、資金の余裕ができている間に

経営改善ができた。

が、

金融円滑化法の後の相談では、

リスケジュールを実行して、経営者が安心し、

つい油断して、経営改善を怠ってしまい、資金がつきてしまっている。

まさに、末期症状に陥ってしまっているそうです。

油断した、経営改善できなかった経営者が悪いのか?

そうとは言い切れないように思います。

国も作った時は、景気がよくなるであろう、という予測が

あったかもしれない。

でも作った時はこの法律を「どう終わらすのか?」

とリスクを踏まえ考えていたのだろうか・・

今年の4/16の政府の出口模索の発表では、

1.金融機関によるコンサルティング機能の一層の発揮。

2.起業再生支援機構及び中小企業再生支援協議会の
 機能及び連携の強化

3.その他経営改善・事業再生の環境整備
 中小企業ネットワーク、事業再生ファンド、DDSを活用するなど。

でも、これができるのは、一部の企業だけだという。

金融円滑化法終了後もリスケジュールを維持できる企業と

できない企業がはっきり分かれるため、

対策をとるなら今しかないとのこと。

企業が倒産すれば、そこで働く個人にふりかかる。

住宅ローンをリスケジュールしているお客様も

来年は延長は無いと言われている。

が、家計の改善は見られず、終了してしまえば、

たちまち住宅ローン破綻に陥る。

個人にも何か対策は無いのか、これから情報を収集し、

対策ができるのであれば、調べてみようと思いましたビックリマーク

そして、今日の勉強会で共感したところは、

問題を先延ばしする法律ではなく、

事業再生企業に本当に必要なもの↓

目先の資金調達ではなく、

一気通貫できる事業再生の専門家

である。

今、特別に規制されていないが、

事業再生の仕事に携わる人たちは本当に優秀で

志が高い方が多い。

その反面、目先の利益を追求し、倒産回避できたのに

倒産に追い込まれてしまったり、さらに悪化してしまったり。

規制が無いだけに良くない業者も多いようです。

国をあげての養成と国家資格にするなど、

事業再生事業を活用するべきだと思いました。

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