住宅ローン問題支援ネット の高橋愛子です。
注目ニュース↓
昨日、日本銀行が金融政策決定会合で、11年にわたる大規模な金融緩和策を終え、マイナス金利を解除することを決めました。
17年ぶりの利上げに踏み切り、長期金利を低く抑え込む枠組みも撤廃するようです。
こういったニュースが流れると、
「住宅ローンの金利は上がるのか！？」
と思う方も多いと思いますが、
必ずしもすぐに
「マイナス金利解除」=「住宅ローン金利上昇」ということではありません。
金利は、
・長期プライムレート
・短期プライムレート
の動向に連動し、下がったり上がったりします。
長期プライムレートと短期プライムレートの違い↓
金利の上昇で困るのは、住宅ローンを「変動金利」で組んでいる人だと思います。
17年間はほぼ変化がなかった短期プライムレートですが、
長・短期プライムレート（主要行）の推移 : 日本銀行 Bank of Japan (boj.or.jp)
今後、上がる可能性があります。
17年間という長い間、低金利が続いていたのでこのようなニュースには驚いてしまうかもしれませんが、
今までは異次元の緩和措置が取られていたので、「異次元の緩和措置が解除されただけ」です。
その間、以前まででは考えられない低金利の恩恵を受けてきて「ラッキーだった」と思った方が良いと思います。
また、政策金利が上昇したからといって必ずそれに連動してすぐに上昇するということではありません。
日本銀行からは「当面、緩和的な金融環境が継続する」という発表をしているので
マイナス金利という緊急措置を解除するだけであって、継続的に金利を上げていくという発表ではないので、
すぐに金利が上がるという心配はありません。
当面は緩和的な金融政策が続くので、各金融機関の短期プライムレートがベースとなっている変動金利の
金利引き上げのタイミングについては、確認する必要があるでしょう。
テレビやネットで「住宅ローンの金利が上がる」と煽っているニュースも目にします。
また不動産業者の営業も
「早くしないと金利が上がってしまうので、今のうちに買いましょう」
というような営業文句を言ってくるでしょう。
そういった煽りに流されることなく、金利が上がったとしても余裕のある住宅ローンの組み方が必要だと思います。
当社では、これから住宅ローンを組む方のセカンドオピニオンとしてのアドバイスを行っています。
また優良な住宅ローン専門のファイナンシャルプランナーの紹介をしています。
問題は、今までマイナス金利だからと言って、自分の身の丈以上の住宅ローンを組んでしまい、
少しの金利上昇にも耐えられないほどの状況の方です。
今は不動産価格が上昇しているため、売却すれば解決できるかもしれませんが、
地域や物件によっては、価格の下落が始まっているため、オーバーローン状態に陥っている方も多くいます。
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