住宅ローン問題支援ネット の高橋愛子です。
この3連休からお盆休みに入る方も多いかもしれませんね。記録的な猛暑と少雨になっている今夏、体調管理や旅先でのトラブルなど、くれぐれも気をつけてお過ごしください。
私はこの連休も相談者の方とのアポイントがあり、いろいろなお話をうかがっています。そんななかで、ふと1年前にあったご相談のことを思い出しました。
新製品が、もう少しで花開くから…
その方は中小企業の経営者でした。規模こそ小さいですが、「ものづくりの日本」らしい堅実な経営を数十年にわたり続けてきた立派な方です。しかし世の趨勢には抗いきれず、経営は徐々に悪化。2年ほど前に一旦、社長自ら当NPOに相談にいらっしゃいました。
住宅ローンも少し滞るようになっており、自宅売却を視野に入れざるを得ないかもしれない、といった状況の頃で、先々を考えてのご相談だったんですね。ただ、社長は自宅に非常に強いこだわりがあり、売却の決断は今すぐはできない。できれば売却したくない、というトーンです。種をまいて育ててきた新製品が、もう少しで花開きそうなんです、というタイミングにも重なっており、社長の気持ちとしては、「そこまでは頑張りたい」。たった数か月待てば花開くかもしれないつぼみが手中にあって、しかも社長は手応えを感じている。ならば頑張りましょうよ、と、私も背中を押しました。
数か月後に結果が出て、家を売らなくてすむならハッピーですし、仮にそうでなかったとしても、社長が製品と自分を信じて一歩前に進もうとしていること自体がとても価値あることだと思ったからです。一旦、前向きな住宅ローンのリスケのアドバイスをして、無事に実行。その時の社長の晴れやかな表情は、いまでもよく覚えています。
こだわりを捨て、「いさぎよく家を売却します」
そして1年後――。社長から連絡があり、再び、当NPOにいらっしゃったのですが、結果は残念ながら「うまくいきませんでした」というお話でした。会社からの収入はだいぶ前からストップしており、リスケした住宅ローンも近々正常返済に戻ってしまうので、もう支払っていくのは無理。「いさぎよく諦めます。家を売却します」と、ご自分からおっしゃった社長に悲壮感はありませんでした。
ならば善は急げです。ここまで売却を躊躇したこだわりの自宅。少し高めに価格設定をしましたが、めったにないくらいのとんとん拍子で買手がつき、売却宣言からほぼ2か月半ほどの間に社長自身の引っ越しまで完了。高く売却できた分売却益も入り、引っ越し先も、私が見ても居心地がよさそうな良物件で社長も前向きになることができ、さまざまなことがプラスに働きはじめました。
とにかく自宅へのこだわり(執着と言い換えてもいいかもしれません)が強かっただけに、社長もたまに気持ちが揺れる場面がありましたが、結果的には売却してよかった件だったと思います。
不動産は「地」につくものだから
この「売却して(手放して)よかった」「その後、さまざまなことがプラスに働きはじめた」という感覚、私も、実体験としてよくわかるのです。特に不動産は「地」につくものなので、方位や気の流れといったものも軽視できない部分だと私は思っています。変にスピリチュアルな思考に偏っているわけではありませんが、たとえばマンションの部屋番号下一桁が同じ部屋(たとえば103号室、203号室、303号室といった具合です)だけ差押えが入っていたり、競売になっていたり、ということは割とある話です。しかも売却後に新たな所有者になっても差押えや競売が続いていたりします。
私は仕事柄、物件の謄本を毎日のように見ますが、特定の部屋だけが頻繁に売りに出されているといったことも珍しくありません。また、相談者の方の例でいえば、ある土地に引っ越してから、家を建ててから、マンションに入居してから、離婚したり、会社が経営難になったり、破産したりと、いわゆる「運気」的によくないことが続いている、というお話も実際にあります。
一番こだわっているものを手放してみる
今回の社長も家にこだわり続けましたが、家を建ててから離婚や倒産、破産など、連続してかなり厳しい人生の局面に立たされていたことを考えると、もしかしたらそもそもその土地に合わなかったのではないかという相性、方位方角の問題や、引っ越した時期があまりよくなかったといった影響も、多少なりともあったのかもしれません。
そう考えたうえで、私が社長の家の売却に際してお伝えしたことは、「社長が一番こだわっているものを手放してみる」という発想の転換でした。結果、先ほども書きましたが売却益が入ったり、居心地のよい引っ越し先が見つかったり、社長のなかで何か歯車が正常回転し始めたのか、運気がよい方向に流れはじめたように感じました。
流れを変えることが新しい展開を引き寄せることはある
言葉にするとちょっと難しいのですが、もちろん、こういった判断に前向きな方がいる一方で、そうではない、どこまでもネガティブな方もいます。私が言いたいのは、必ずしもネガティブがダメということではなく、経緯がどうあれ執着を手放して流れを変えることは、次の新しい展開を引き寄せることにつながっていくかもしれませんよ、ということです。
私は競売とか、離婚とか、差押さえとか、いろいろなケースを日常的に見ていますが、前述のようにこういったことが続いている不動産を見ると、やはり、そこに何かしらの因果関係のようなものを感じてしまいます。
そんな背景もあって、実は私自身、いま、気学や方位学を学んでいる最中だったりします。占い師ではないですから、相談者の方を占うようなことはできませんし、しませんが、もしご興味がある方がいらっしゃれば、ご参考までに、方位を見たり等のアドバイスは可能です。相談会の時に、お気軽におっしゃってくださいね。
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