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あの頃があったから今がある。25年前の「基本心得25」

住宅ローン問題支援ネット の高橋愛子です。

先日、不動産業者の女性から「自分で会社をやってらっしゃるんですね。女性なのにすごいですね」と言われました。“女性なのに”と言われることは割とよくあるのですが、
「別にすごくないんですよ、私は不動産業界で長く仕事をしているというだけです」と、いつも答えています。
彼女とそんな会話をしてふと思い浮かんだのが、「そういえば私は何年くらい不動産の仕事をしているんだっけ?」ということ。――思い返せば、この業界に入ってなんともう25年が経っていたんですね。彼女とのやり取りから、仕事を始めたばかりの頃のことを思い出しました。

20代前半で雇われ社長に

大学を卒業して就職したのは、小さな賃貸不動産仲介会社でした。そこはいわゆる「超ド級のブラック企業」を地でいくようなところで、いま考えればいろいろなことがアウト過ぎて苦笑してしまうほどです(苦笑くらいでは済まないことも多々…)。覚えているのは、とにかく猛烈に忙しかったこと、ランチはam11時までに、常に立って5分くらいで食べなくてはならなかったこと、理不尽なことが本当に多かったことですね…。

そんな流れから、実は20代前半でその会社の子会社を任されることが決まり、雇われ社長の身なりました。部下は当然ながら私よりも年上の、しかも男性ばかり。経験も知識も浅い自分に簡単に着いて来てくれるような人たちではありませんでしたが、早くも不動産の仕事が大好きになっていた私は、なんとか社員と思いを同じくして会社をよくしようと、不器用ながらもがむしゃらに、必死でもがきながら突き進んでいました。

自分で作った25の「基本心得」

当時、自分で「これは!」と思った言葉たちを集めて会社に掲げた「基本心得25」というものがあって、最近PCの整理をしている時に見つけました。ちょっと長いですが、挙げてみます。

 【基本心得25】(会社名はAとさせていただきます)
1.会社とは幸福(物質的・精神的)を共有する運命共同体である
2.会社とは収益を出すために存在する
3.会社は企業間の戦争において勝たなければならない
4.普通の会社は全社員のうちで絶対必要な人材は30%~40%位であるが、Aでは全員必要な人材になること
5.Aでは学歴・経験・年齢・性別・過去は関係なく真の意味で実力主義である
6.Aは無報酬で働くことを望んでも売上・利益を上げない人間は不必要である
7.仕事は教えられて覚えるものではなく他人より盗んでマスターせよ
8.仕事は全て早く正確に
9.商いとは飽きないことである
10.知識より知恵が大切である
11.挨拶・掃除は全ての原点である
12.報告・連絡・相談はビジネスの基本である
13.気配り・目配りを忘れないこと
14.自分から仕事をみつけよ
15.要求は義務・責任を果たしてからすること
16.責任は転嫁するな、弁解するな
17. 自己のミスで会社に損害を与えた場合、次の機会に倍以上取り返し貢献すること
18. 教育・指導されてない事項は、自己流に勝手に解釈して行わない
19. どんな仕事でも思考し、また、創意工夫し、改善・改良点を見つける
20. 不言実行・有言実行はいいが有言不実行は駄目
21. 職場は戦場であることを認識すること
22. 職場は明るく、仕事は厳しく
23. 精神を集中し能率的に密度のある仕事をすること
24. Aで働き、成功者となり幸福になっている姿をイメージせよ
25. 人間は努力すれば必ず報われることを信じる

叩き込まれた「商品は自分自身」という精神

これを20代前半でまとめていたかと思うと、我がことながら感慨深く、いろいろな意味で驚きもあります。まず思いの熱さ。たぶん、ここまで書かないと自力では立っていられないくらい追い込まれていたのかもしれません。統一感こそないですが、もがきまくる自分の、頭のひとつでもなでてやりたい気持ちです(笑)。

当時は失敗ばかりで辛い思い出も多いですが、あの時の経験は本当に無駄ではなかったと、年齢を重ねるにつれて強く感じます。あれから四半世紀の間に、確実に経験を積み、困っている方の助けになるような仕事を積み上げられるようになりました。でもそんな自分の原点はどこかといえば、やはり最初に就職したあの会社での日々です。バリバリの営業会社でもあったA社で叩き込まれた「商品は自分自身である」という精神は、結果的に自分の座右の銘にもなっていたんだな、と、素直に思えます。

仕事人生の青春時代を謳歌するために

人生のなかで仕事に打ち込む期間にも、人生と同じような時の流れがあるように思うのですね。就職したばかりの頃はまだ子どもですが、徐々に思春期を経て、最も経験を積める青春時代がやってくる。でも、その青春時代を謳歌できるか否かは、それまでに受ける“教育”次第なのだと思います。そして、青春時代にいい経験をたくさん積めれば、壮年期~熟年期はもっと充実させることができる。
最近の世の中の風潮を見ていると、どうにも「優しさ」が最優先になっていて、少し心配になったりもします。がむしゃらに働くとか、競争に勝った結果、地位を得るとか、そういったことがあまりポジティブに受け止められず、批判の対象になることもある。人が生きていくためには、社会にも人間関係にも「優しさ」は絶対に必要ですが、いま世間で大事にされているのはそれとはちょっと違う。誤解を恐れず言えば、あらゆるものを弱くしてしまうような優しさなのではないかな…と思うことが多いです。

「ワークライフバランスを捨てる」という言葉に思うこと

憲政史上初の女性総理大臣となった高市早苗さんが記者会見で語った「ワークライフバランスを捨てる」という言葉が話題になっています。賛否両論あるようですが、私は正直、その発言に批判が集まることに少し驚きました。
もちろん、誰もが同じように働けるわけではありません。家庭の事情や健康のこと、人生の優先順位など、考え方や事情は人それぞれです。でも、だからこそ、「仕事に全力を注ぐ」というひとつの生き方を否定するのは、少し違うのではないかと感じます。高市さんは公人ですから、発する言葉がハレーションを巻き起こすことはわかります。もう少し言葉に補足があったほうがよかったのかもしれない…とも思います。ただ、人によって「働く」という行為の意味は違っていい、というか、それは当然のことではないでしょうか。

ちなみに私は昔から周囲に「ワーカホリック(仕事中毒)」だと言われることがあります(笑)。けれど、ワーカホリックな生き方をしていても、今も変わることなくこんなにも仕事が好きでいられること自体が、私にとってはとても幸せなことです。貧しい家に育ち、「家」というものにずっとコンプレックスを抱えてきました。だからこそ、不動産という仕事に出合ったとき、「これだ」と直感したのです。人の暮らしや再生の場に関わるこの仕事は、私にとって天職と呼べるものになりました。
仕事を通して人の人生に寄り添い、時には涙し、時には一緒に笑う。その積み重ねが、気づけば自分の人生そのものを豊かにしてくれています。「ワーク」と「ライフ」を切り分けるのではなく、仕事の中に自分の生き方がある――そんな生き方があっても、きっといいのだと思います。

原点はやはりあの時のこと

私が任意売却の専門家として独立したのは、約20年前。当時勤めていたA社で、「自宅が競売になって、もうどうしたらいいのか」と涙ながらに来店されたお客様を対応したことがきっかけでした。
賃貸営業から任意売却の道に進んだのも、今思えば必然のことだったのかもしれません。そして今は、任意売却に限らず、NPOの活動を通じて住宅ローン問題の無料相談窓口も行っています。
どんなにつらい経験も、きっと無駄ではないと信じて、これからも一歩ずつ前へ進んでいきたいと思います。

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