FPの前野彩さんからご著書をいただきました

先日、ファイナンシャルプランナーの前野彩さんからご著書をいただきました。

2023年、日本FP協会茨城支部の継続教育研修で講師を務めさせていただいた際に（当時のブログはこちらから）、前野さんも講師として登壇されていて、ご挨拶したのが最初の出会いです。
とても素敵な方でお話からは私も刺激を受けることが多く、それ以来、交流させていただいています。

前野さんはテレビや雑誌など、メディアにもたくさん登場されていますし、本も20冊以上出しておられるので、ご存じの方は多いのではないでしょうか。
元々は中学校、高校の養護教諭だった前野さんは、住宅ローンなどの支払い金額に思うところがあったことがきっかけでFPの道へ進まれたとか。
保険も金融商品も販売しない独立系FPで、これまでの個人相談は延べ7000件を超えているとのこと。詳しくは前野さんのWebサイトに書かれていますので、ご覧になってみてください。

書き込むことで「自分の今」を可視化！

さて、いただいた『本気で家計を変えたいあなたへ　書き込む“お金のワークブック”』をさっそく読ませていただきました。初版は2015年6月で、今回いただいたのは今年4月に出た第6版です。
ページをめくってみて、その細やかな構成にびっくり。『書き込む“お金のワークブック”』とタイトルにある通り、まず「現状記入シート」に家族構成や収入、貯蓄額、ローン、月単位・年単位の支出などを自分で書き込み、「自分の今」を把握します。
前野さん曰く「正しい知識を知ることが重要であり、“わたしの場合”の答えを自分で見つけることが欠かせない」。「とことん“自分の場合を書いてみる”ことにこだわって作った1冊です」。
私もここまでのことを自分自身で洗い出してみたことはありませんが、世界中が不確実な時代に突入している現在には、このくらいの徹底は必要なのかもしれないなと感じ入りました。

大切な知識が、わかりやすく丁寧にまとまった1冊

全体は9章から成っており、「ライフプランと家計管理のコツ」「医療保険のキホン」「年金と老後のお金」「投資のキホン」「マイホームと住宅ローンのコツ」といった、生きていくうえで重要なマネープランに関わる項目が並びます。
私の仕事に関わることだと「マイホームと住宅ローンのコツ」の章ですが、「無理なく買えるマイホームはいくら？」「住宅ローンの選び方を教えて」など、実に丁寧でわかりやすい解説が書かれていて読み込んでしまいました。

当NPOに相談にいらっしゃる方はとてもシビアな状況に追い込まれている方が多いですが、お話をうかがっていると、住宅ローンやお金についての基本的な知識、情報を持たずに突き進んでしまっていた方も相当数いらっしゃると感じます。
「住宅ローンが払えなくなった＝即、競売や任意売却」ではないですし、「即、自己破産」になるというわけではありません。
住宅の購入を決めたり、ローンを組む当初から破綻を想定するのも夢のない話ではありますが、これから住宅購入や住宅ローンを検討しようという方には、大切な知識が1冊にまとまっているこういった本は、備えとしても、とても役立つと思います。とにかく情報量が膨大ですので、バイブル的に紐解ける本としてもよいのではないでしょうか。

当NPOでは、今後もファイナンシャルプランナーさんをはじめ、さまざまな専門家との連携をより強化して、相談者の方の問題、お悩みを解決するための幅を広げていきたいと思っています。

前野さんのご本、書店で見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。

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